生活習慣病の代表的な例とされる高血圧。日本には1,000万人近い患者がいるといわれています。
気づいたら自分も高血圧になってた、なんて話を聞くことも多いですよね。
こちらの記事では、そんな高血圧の原因や症状などの情報と、対策や改善方法をまとめています。
高血圧が引き起こす合併症などにも触れていくので、生活習慣を見直すきっかけにしてみてください。
高血圧を引き起こす主な原因は?
1.食塩の摂りすぎ
高血圧は、食塩の摂りすぎを原因とするものが最も多いとされています。
人間の体は、体内の塩分濃度を一定に保つ機能を有しています。
一度に大量の塩分を摂ると、濃度を一定に保つべく同量の水分が体内に蓄えられ、その結果血液量が増えてしまいます。これが血圧が上がる原因です。
本来であれば腎臓が余分な水分と塩分を排出しますが、その働きが不十分だと排出がうまくいかず、血圧を下げることができません。
無理やり排泄させようという状態が続くため、腎臓に負荷がかかり、ますます血圧が上がる結果に。
食塩の摂りすぎは意識しにくく、コントロールも難しいため、食生活の見直しにも工夫が必要です。
2.肥満体型
運動不足や食生活の乱れによる肥満体型は、血圧の上昇にも大きな影響を及ぼします。
血管の状態は、自律神経やホルモンによって調整されており、脂肪細胞から発生する物質はその働きを乱してしまいます。
血管の収縮や、塩分の排出不全などが起こった結果、身体は高血圧の状態に。
毎日の食事の内容や、日ごろの運動の有無が、血圧の上昇には大きくかかわっています。
3.その他(飲酒・喫煙・ストレス)
高血圧の原因の中には、飲酒や喫煙、ストレスなども含まれます。
血管の弾力を失わせる効果や、血圧を上げてしまう働きなど効果はそれぞれですが、高血圧の症状に深く関わっています。
飲酒・喫煙が習慣づいてしまっている方や、日頃から強いストレスにさらされていると感じている方は注意が必要です。
高血圧の具体的な症状は?
自覚症状が出にくいってほんと?
生活習慣病の一種である高血圧は、「サイレントキラー」と呼ばれるほど自覚症状が出にくいのが特徴です。
表立った症状としても、頭痛やめまいなど日常的にみられる程度の症状なので、高血圧であるとは判断できない人が多いでしょう。
高血圧を放置しておくとどうなるの?
高血圧は自覚しにくいうえ、放置しておくと重篤な合併症引き起こす恐れがあります。
重篤な病気の一例としては、脳出血や心不全などが挙げられ、死に至るケースも少なくありません。
かかりつけ医等の医療機関を利用して、こまめに自分の体調をチェックし、把握しておくことが大切です。
高血圧の気になる予防・改善方法は?
高血圧改善には運動も大切?
運動不足も、生活習慣病を引き起こす大きな原因の一つ。
高血圧の改善・予防には、ウォーキングなどの軽度かつ適度な有酸素運動が推奨されています。
ただし、病気の進行具合によっては運動することで逆に悪化させてしまう危険も。特に激しい運動は血圧を激しく上昇させる恐れがあるので注意が必要です。
運動する際は、主治医への相談を忘れないようにしてくださいね。
高血圧対策には禁煙・禁酒が必要?
高血圧の予防・改善には、禁煙がマストであるといわれています。
煙草は吸う際に血管が縮んでしまううえ、ニコチンによって血圧が上がるため血管に多大な負荷がかかります。
また高血圧の原因の一つには日常的な飲酒も挙げられています。
お酒を控えることで徐々に血圧を下げていくことができるので、血圧が高いと診断された方はお酒を控えることが大切です。
食生活と高血圧改善の関係は?
高血圧の改善・予防に最も効果的とされているのが食生活の改善です。
高血圧の最も大きな原因は、塩分の過剰摂取とされています。
改善には、たんぱく質を豊富に含む肉や魚、ビタミンや食物繊維に富んだ緑黄色野菜など、バランスのとれた食事を意識的に摂ることが大切。
カップ麺やファストフードなどは基本的に多量の塩分を含んでいるため、頻繁に利用している方はとくに注意が必要です。
また、最近では減塩食や減塩調味料など、高血圧予防に最適な食事も開発されています。
血圧を下げる食べ物・食事とは?
サバ・サンマ・イワシ等の青魚
青魚には、血管をやわらかくし、血流を良くしてくれるDHAという成分が豊富に含まれています。
また、血栓ができてしまうことを防ぐEPAにも富んでいるため、血圧を下げるのには最適な食べ物であるとされています。
缶詰でも同じ効果が得られるので、生だと調理が手間だ、という方にもおすすめです。
バナナ・ほうれん草・納豆
ほうれん草などの野菜や、納豆を含む大豆製品には、体内の余分な水分・塩分の排出を助けてくれるカリウムが多分に入っています。
バナナやメロンといった果物にも含まれているので、手間をかけずに手軽に摂取することも可能です。
カリウムは海藻にも多く含まれているため、お味噌汁にワカメを入るといった工夫が楽しめますね。
ごぼう・モロヘイヤ・なめこ
食物繊維を含む食材も、高血圧の予防や改善に役立ちます。
特に水溶性食物繊維を多く含むものが推奨されており、ごぼうやモロヘイヤ、なめこなどがその代表例として挙げられます。
家庭料理の範囲でも扱いやすい食材が多いので、普段から意識的に使っていくのがおすすめです。
下の記事では、高血圧対策におすすめの減塩食について紹介しています。気になった方はぜひのぞいてみてください。
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